📉 彼岸底とは？
彼岸底（ひがんぞこ）とは、株式市場で春彼岸（3月中旬）・秋彼岸（9月中旬）の時期に株価が底を打つ傾向があるという、経験則に基づいたアノマリー（季節的パターン）のことです。
「彼岸の時期に株が下がりきって、そこから反発しやすい」という投資家の間で知られている俗説であり、明確な理論はないものの、過去のデータを見ても一定の傾向が見られます。
📆 彼岸底が起きやすい時期
- 春彼岸：3月20日前後（春分の日を中心に前後3日）
- 秋彼岸：9月23日前後（秋分の日を中心に前後3日）
この時期は「年度末・中間期の節目」であり、機関投資家のポジション調整や個人投資家の利益確定売りが入りやすく、短期的な売り圧力が強まりやすいのが背景です。
📊 実際の傾向は？
すべての年で必ず底を打つわけではありませんが、過去10年の株価データでも以下のような傾向が見られます：
- 3月中旬〜下旬にかけて株価が反発するケースが多い
- 9月も月初は軟調でも、月末には持ち直すパターンがある
ただし、必ずしも「底」になるわけではないため、ひとつの参考タイミングとして意識するのが良いでしょう。
💡 彼岸底と上手に付き合う方法
- 彼岸前に大きく下げた銘柄は、反発のチャンスがあるかも
- 下落局面でのナンピンや分散投資に活用できる
- ただし「底を狙い撃ち」するのではなく、あくまで時期的な目安に
特にインデックス投資や高配当株を定期買付している人にとっては、押し目買いのヒントとして活用するのが現実的です。
💬 ブログ運営者の感想
私もこの「彼岸底」を意識するようになってから、3月や9月に一時的な売りが集中しやすいことに気づきました。たぶん気のせい。
とくにリーマンショック後の相場や、コロナ禍の2020年も、春彼岸ごろに底打ち→反発する流れが見られたのが印象的です。
ただし、市場環境（利上げ、地政学リスクなど）が荒れている年は通用しにくいこともあるので、「底値の絶対指標」ではなく、「季節要因のひとつ」として見るのがちょうどよいと感じています。
⚠️ 注意点
- アノマリー＝統計的な傾向であり、確実性はない
- あくまで中長期投資の中の「買い場の参考」として使う
- 「彼岸底で買えばOK」という単純な手法には要注意
✅ まとめ
- 彼岸底とは「3月・9月ごろに株価が底を打つ傾向」のこと
- 経験則に基づくアノマリーで、一定のデータ的裏付けもあり
- 押し目買いの目安として活用できるが、盲信はNG
- 長期投資の中で「買いやすい時期」として意識すると◎
彼岸底という季節性を知っておくことで、下落時にも冷静に対応しやすくなります。
投資判断のひとつの材料として、頭の片隅に入れておくと役立つかもしれません。