2025年4月、東京証券取引所に新たな動きがありました。
その名も「クリーンスタート」。上場企業の“ある問題”に対応するため、東証が打ち出した改革の一環です。
今回は、この「東証クリーンスタート」とは何か、何が変わるのかをわかりやすく解説します。

📌 クリーンスタートとは?
「クリーンスタート」は、2025年4月に東京証券取引所が導入した市場再編の“実質的な仕切り直し”施策のことです。
2022年にスタートした「プライム・スタンダード・グロース」の3市場区分。しかし実際には、基準を満たしていない企業もそのまま残り、投資家から“区分の意味がない”と批判されていました。
この状態を是正するために導入されたのが「クリーンスタート」。
🎯 目的は“プライム市場の信頼回復”
東証が掲げた最大の目的は、プライム市場のガバナンス・流動性・成長性の基準を明確に守らせること。
- 基準未達の企業に早期対応を求める
- 移行期限や明確な目標期限を設定
- 未対応企業には強制的な見直しも視野に
これにより、名ばかりプライム企業の排除と市場の質の向上を目指しています。
🛠 具体的に何が変わる?
これまで基準を満たしていなくても“経過措置”で残留できた企業が、2025年4月からは事実上の再審査対象
具体的には:
- 浮動株比率、流通時価総額、コーポレートガバナンス報告書の開示状況などが再チェック
- 未達成なら「改善計画」または「市場区分の変更」を求められる
- 猶予期限(例:2025年度末まで)が明確に設定される
投資家から見れば、より市場の信頼性が高まる材料として注目されています。
💬 管理人のコメント
正直、「え、まだプライムなの?」と感じる銘柄があったのは事実。クリーンスタートは東証がようやく重い腰を上げた印象です。
基準が守られないなら退場もありうる──このメッセージは、長期投資家にとってポジティブです。
今後は、基準に満たない企業の動向もウォッチする必要がありますね。銘柄選定において「市場区分の再編リスク」も意識したいところです。
※最新の制度詳細は東京証券取引所の公式発表や、証券会社の情報ページをご確認ください。